2021年02月19日

山本山のオオワシ

2月上旬に、長浜市湖北町にある
湖北野鳥センターに行ってきました。

新聞とかで今年はコハクチョウの
飛来がすごく多いと書かれていて、
一度この目で見たいと思ったので
高速を飛ばして現地へと向かい
ました。



野鳥センターは道の駅に隣接して
いて、付近は観光客などで結構
賑わってました。



下の写真は道の駅です。



隣りの野鳥センターに入ると、
コハクチョウより随分と目立つ
展示コーナーがありました。

「オオワシ」です。

それが冒頭の写真です。
(模型です)



オオワシに関しては全く知識を
持ってなかったので、何が珍しい
のか、何故特設コーナーがある
のか不思議でした。

やがてそのすごさがはっきりと
わかることになります。





オオワシはカムチャッカ半島や
樺太に生息していて、越冬する
ために11月下旬頃に北海道へ
飛来するそうです。

でも何故か1羽のオオワシだけ、
北海道を通り越して滋賀県の
この地にやってくるらしいのです。

羽根の模様とかで同じオオワシが
飛来していることが確認されている
とのこと。



北海道ではなく、せめて東北ぐらいに
しておけば良いのに、何故滋賀の
長浜市湖北町なんでしょう。

不思議不思議。

水鳥センターでは双眼鏡などで
湖の水鳥を観察できます。





オオワシは、水鳥センターの
1キロほど東にある山本山の
中腹にある枯木に普段は
止まっているとのこと。

良く間違えずに毎年この地に
飛来してくることに驚きです。

スマホやカーナビ持ってる
わけでもないのに。kao05

白い伊吹山がきれいに望めます。



山のふもとまで行くと、オオワシを
より近くで見たい人が沢山集まって
いるということで、水鳥センターから
散策兼ねて向かうことにしました。



天気がすごく良く、野鳥を沢山
観察できて楽しく散策できました。



麓に近づくと、車と人の多さに
びっくり。

下の写真が山本山です。
比較的低い山です。



名古屋、岐阜、京都ナンバーなど、
他府県ナンバーが多数。



皆さん、すごい径の望遠レンズを
構えておられます。

500㎜とかでは済まないです。
1000㎜とか2000㎜とか。

プロスポーツカメラマンが持って
いそうなカメラを山の枯木の方に
向けてます。



私の廉価なカメラでは、精々
写せるのは下の写真程度です。



黄色い口ばしのオオワシが
確かに枯木に止まっていました。

ここから1キロほど先のびわ湖の
水面の魚の群れを確認して、
飛び立って魚をキャッチし、
また枯木に戻ってきて食べる
ようです。



オオワシの寿命は25~30年。

でもこのオオワシは23年連続で
この山本山に飛来。

初飛来のときはすでに成鳥だった
そうで、それから計算すると、
もうこのオオワシは寿命が近いと
いうことになります。

今回が最後かもしれません。

毎年2月下旬頃に北へ帰るそうで、
明日から寒さが緩むようなので、
いよいよ北へ帰るかもしれません。



「山本山」、「おばあちゃん」で
YouTube を検索すると、興味深い
動画が沢山ヒットします。

メスで高齢なので、ファンからは
「山本山のおばあちゃん」と
呼ばれているそうです。

湖北野鳥センターのホームページ
でも、オオワシの動きがチェック
できます。

今日の夕方、ねぐらとなるいつもの
枯木に止まったようなので、
最後の雄姿を見に週末はファンが
押しかけるかもしれません。



ところで肝心のコハクチョウは、
ほんの少しの観察で終わって
しまいました。

コハクチョウさん、ごめん。 kao09



今年の紅葉の時期に、また
良い知らせが来ることを願い
水鳥センターをあとにしました。

オオワシの無事を祈ってます。

  


Posted by アットプロ at 22:04Comments(0)写真撮影