2023年11月22日

秋の乗り放題パスの旅(3/3)

姨捨駅のスイッチバックを見たあと
松本市内に宿泊、翌朝は松本から
大糸線で糸魚川まで出て、そこから
富山経由で金沢まで行きます。



金沢から特急サンダーバードで帰路。



サンダーバードは北陸本線と湖西線を
通って京都・大阪まで行きますが、滋賀
県内の駅は一部のサンダーバードを
除いて全駅通過です。 kao04

ほんの数本だけ、近江今津と堅田に
停車する列車が存在しますが。

滋賀県内全駅通過は何とも屈辱的。



気を取り直して駅弁の「ますのすし」を
サンダーバード車内で食べます。



昔から変わらない駅弁で絶品ですね。



風味を保つため、笹の葉でくるんだ
寿司は香りや味わい、触感が絶妙。



付属のナイフでカットするんですが、
車内の小さなテーブルの上での
作業は中々難しく、最初からひと口
サイズに切れ目が入っていると食べ
やすいと常々思います。



来年3月に、北陸新幹線が敦賀駅まで
延伸するため、その進捗風景をこの
目で確かめたく、敦賀駅で下車します。



在来線ホームからは、新幹線の駅舎が
きれいに見えます。



新幹線と在来線とを結ぶ連絡通路は
かなり南寄り(滋賀県寄り)です。



新幹線との乗り換えが便利にできる
よう、在来線特急は新幹線駅舎の下に
発着するようです。



連絡通路を探りに行くと、
ほぼ完成している感じでした。

連絡通路の幅が意外と狭いです。



在来線の階段や壁などに、延伸の
表示やポスターなど色々と施されて
いました。



新幹線延伸に伴い、金沢~敦賀の
北陸本線は第三セクターになります。
つまり、北陸本線は敦賀~米原の
間だけになります。
(金沢以北は既に第三セクター化)

敦賀~米原の8割ぐらいは滋賀県。
なのに路線名が北陸本線って何だか
変です。

サンダーバードが敦賀駅止まりになる
ので、特急名も変更しないのでしょうか。

滋賀県を全駅通過するサンダーバード
ですが、びわ湖の東側、つまり彦根、
近江八幡、草津などに停車する特急を
新規に設定してほしい気分です。

新幹線で敦賀まで来た観光客を、
滋賀県内の観光地へ誘い込める
ような工夫が必須です。

関空特急「はるか」を敦賀まで延伸
してほしいとの要望が出ているらしい
ので、是非実現してほしいものです。

滋賀県を通過県にしないために。



ところで、敦賀から先の新幹線ルートは
どうなるのでしょうか。
小浜~京都ルートに一旦決まったよう
ですが、京都市内は殆んど地下トンネル
との計画に対し、地元からは反対意見が
続々とのこと。

20年とか30年先になるなら、費用も安く
工期も短い米原経由で十分と思うの
ですが。

さあどうなることでしょう。

  


Posted by アットプロ at 22:04Comments(0)写真撮影

2023年11月11日

秋の乗り放題パスの旅(2/3)

塩尻駅から松本駅を経由して
JR篠ノ井線の姨捨駅(おばすてえき)へ
向かいます。

この駅はスイッチバックで有名な駅。



急勾配を克服するため、進行方向を
変えながらジグザグに進む鉄道路線。

駅に着いた頃には辺りは夕暮れを
過ぎていてほぼ真っ暗。



駅付近からの眺めも絶景で、日本三大
車窓のひとつとしても有名です。

日中に行けばその絶景が見られるの
ですが、今回はスイッチバックと夜景を
見るために立ち寄りました。



この近くの冠着山(かむりきやま)は、
俗称で姨捨山と呼ぶそうです。

下に見える線路はJR篠ノ井線で、
特急電車や貨物列車は、姨捨駅の
スイッチバックを通らず、通過線を
走って行きます。



ホームからは善光寺平の夜景が一望。





ここは棚田でも有名で、田に水が張られる
時期になると、水面に月が映り込み、
「田毎の月」を写そうと、写真愛好家が
集まるそうです。



電車が来ない時間帯は本当に本当に
静寂に包まれる駅ですが、夜景が目的と
思われるカップルや、スイッチバックが
目的と思われる鉄オタがあちらこちらに。

通勤や通学風のお客さんの乗降は
殆んど見られませんでした。





姨捨駅は、各駅停車の電車だけが
駅のホームに入線してきます。

線路の先は行き止まりになってます。

ホームで止まってドアを開け閉め、
そのあと逆方向に進んで行きます。







姨捨の地名は以前から知っていましたが、
随分と物騒な地名であり、伝説のような
昔話が残っている…程度の知識しかあり
ませんでした。









駅にあった説明看板を読んでみて、
新しいことを知ることができて少し
得した気分になりました。



説明看板の文章を要約すると…。

昔、老人のことを嫌う殿様がいて、高齢に
なった人を山へ捨てるよう命令を出した。
一人の若者が年老いた母を背負って山へ
登ったが、母を捨てることができず、母を
背負ったまま山を下った。
床下に穴を掘って母をかくまった。
そのころ、殿様のもとへ隣国から使者が
やって来て、難題をもちかけてきた。
困った殿様は命令を出し、この難題を解け
る知恵者を探し求めた。これを知った若者
が、床下の母に尋ねると、その母は難題を
見事に解き明かした。これによって国難を
救われた殿様はたいそう喜んだ。
国難を救ったのが老人の知恵であると
知った殿様は、いたく感銘し、高齢者を
山に捨てるという習わしを廃止した。

「姨捨」という地名の裏に、実は高齢者を
大切にしなさいという教えがあることを
始めて知り、心暖まる想いで駅をあとに
しました。

  


Posted by アットプロ at 22:02Comments(0)写真撮影

2023年11月01日

秋の乗り放題パスの旅(1/3)

鉄道の日に合わせて発売された
「秋の乗り放題パス」で、信州方面へ
乗り鉄旅行をしてきました。

名古屋経由で中央本線の塩尻駅へ
向かいます。



日本一入口が狭い駅そばで有名な駅です。

1、2番線ホームから階段を上がると、
エレベータの左側に、その扉の半分
ぐらいしかない広さの入口が見えます。

リュックを背負ったままだと入りづらい
です。

横幅の広い人はちょっとためらうかも。

駅そば「桔梗」(ききょう)です。

この入口は駅ナカですが、駅ソトにも
売店と駅そばを食べられるエリアが
あります。



乗り放題パスなので、改札は自由に
出られるのですが、駅ナカのこの
狭い入口からあえて入ってみます。



丁度2人分のスペースがあり、
3人以上は物理的に無理な感じです。



券売機で食券を買い、券を提示する時に
そばかうどんか選択します。

やはり信州ですから、山菜そばを注文。



付近の写真を撮り終える頃には料理が
出来上がりました。

そばの良い香りが漂います。



平麺で具の量も多くまずまず満足。

味の方は、駅そばの品質としては
上位に入る気がしました。



駅ソトは下の画像のような感じで、
のれんがかかっています。

桔梗は塩尻市の花です。



塩尻駅は中央西線と東線が分岐する
重要な駅です。



右方向が名古屋方面、左方向が
甲府・新宿方面です。



塩尻駅の北西には桔梗ケ原という
平地があり、ぶどうなどの栽培が
盛んです。



ここ塩尻駅のホームではぶどうが栽培
されており、実際にぶどうの実を見る
ことができます。





ぶどうとワインの街、塩尻。



階段にもぶどうの絵。

でもやはり思い出は、また食べてみたく
なる駅そばでした。

  


Posted by アットプロ at 22:02Comments(0)写真撮影